朝の祈り
自分の信じている日常が揺らぐこと、それは人間にとって最大の不安に他ならない。
例えば朝になっても太陽が昇らなかったら。私たちはどうなるだろう。
誰が死んでも、なにが起こっても、朝は平等に訪れる。だからこそ生きていける。
朝は曖昧な空白と沈黙でできていて、そこには湿った嫌悪も、希望も絶望もない。
不純物のない、透明な、いつも通りの朝に帰りたい。そう思いながら、今日も祈るように朝を迎える。
グループ展「Aspects of Light」