浮きつ沈みつ
水に溶ける街は
曖昧な日常を
とかして、かくす
泡沫のように
形を変える真相は
意味を持たない
正しさを失って
突き刺さったあと
はじけて、きえる
深々と進む舟は
ゆらゆらとして
静止しない